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渋沢平九郎最期の地再訪

オリンピック開催期間中は中断していた

NHK大河ドラマ「晴天を衝け」第25話が

8月22日に放送されました。

今回の大河ドラマは

埼玉県出身の渋沢栄一が

主人公ということで毎回観ています。

 

物語では主人公、渋沢栄一の従弟で

養子となった渋沢平九郎が、

飯能戦争で敗れ顔振峠から

故郷の深谷を目指しますが、

越生で官軍に遭遇して壮絶な最期をとげます。

 

ドラマの中では、岡田健史さん演じる

渋沢平九郎の出番も多く最期のシーンも感動的だったので、

久しぶりに平九郎最期の地、越生に自転車で行きました。

 

黒山三滝入り口近くにある渋沢平九郎最期の地です。

前回来た時はまだドラマの始まる前だったので

あまり訪れる人もいないようでしたが、

今回行ってみると、たくさんの花や

お供え物があり驚きました。

この岩の上で平九郎が最期に自決したそうです。

 

 

すぐ近くにある全洞院には

平九郎の墓が残っています。

以前にはなかったこのようなのぼりの立つ橋を

渡った場所にあります。

前回来た時は雑草が多く

荒れた感じの墓地でしたが、

今ではすっかりきれいになり、

平九郎の墓にも多くの花が

お供えされていました。

墓の横にはこのような説明書きと

渋沢栄一が訪れた時の写真もあります。

渋沢栄一は2回ここへ墓参りに来たそうです。

 

番組の最後で越生のこれらの史跡が

紹介されていたので、

ドラマで放映されてからは

多くの人たちが訪れているようです。

越生町もドラマの放送で

すっかり有名になりました。

 

この後は必死にペダルを漕いで顔振峠へ

 

道の途中には越辺川の源流の沢があり、

 

また平九郎も歩いたであろう山道もありました。

 

顔振峠に到着。

 

顔振峠にある平九郎茶屋も

番組の最後に登場していました。

おそらく店のお客も増えたことでしょう。

店主の加藤ツチ子さんも

まだお元気に店をやっておりました。

この平九郎茶屋からは

平九郎も眺めたであろう山並みを

みながら休憩しました。

 

店の前には店主が建てた石碑があます。

この石碑にも書いてあるように、

飯能戦争から生き延びた平九郎は

この茶屋で自分の刀を店主に渡し、

店主が秩父へ逃げるよう伝えましたが、

自分の故郷深谷を目指し越生に向かったそうです。

もし店主のすすめた秩父に向かっていれば

生き延びていたかもしれません。

 

以前ブログで幕末のイケメン武士として

渋沢平九郎を紹介しましたが、

ドラマを観ていると渋沢栄一の従兄

渋沢成一郎を演じる高良健吾さんが

実際の平九郎に似ている気がします。

 

 

 

帰りに越生の街を自転車で通ると

古い建物や史跡の説明書きを多く見かけます。

こちらの古い建物は渋沢栄一が越生を訪れた時に

栄一の従兄でドラマでは田辺誠一さんの演じる

尾高淳忠と共に宿泊した旅籠だったようです。

 

こちらも偶然見つけたました。

案内版によると

こちらの薬局は以前に料亭を営んでいて

渋沢栄一が19才の時に叔父と

江戸に向かう途中に店で食事をしたそうです。

こらら史跡や古い建物は

かつては街道を行き交う人々と

黒山三滝や龍隠寺の参詣者でにぎわった

宿場街の面影を今に残しています。

こらからもドラマを見た多くの人々が

この町を訪れる事でしょう。

 

家部