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炎のコバケン読売日響と真夏に燃える。

先日、以前から念願だった小林 研一郎氏指揮による

読売日本交響楽団のコンサートにいってきました。

昨年6月30日のブログ  炎のコバケン

 

会場は、新宿初台にあるオペラシティーコンサートホールです。

この会場のとなりには、日本初の本格的なオペラ専用のホールがあります。

ホールの入り口は吹き抜けになっていて、夕刻の時間はとてもきれいでした。

 

 

会場に入って自分の席の3列目をさがしてみると

前2列は席がなくなんと最前列でした、しかも第一バイオリントップの

コンサートマスターのすぐ下です。

一番前の席なのでいつもより少し緊張した気持ちで席につきました。

 

今回のコンサートは、ヨーロッパ音楽紀行のシリーズでロシアがテーマです。

開演前にアナウンサーの中井 美穂さんによるトークがあります。

素敵なショートヘアでTVで見るよりきれいな方でした。

途中から指揮者の小林 研一郎氏がすぐ目の前に現れると

その存在感のあるオーラに少し鳥肌がたちました。

小林氏は今年指揮者生活40周年で、

初めて読売日響を指揮してからも40年たつそうです。

日本で最も実力、人気のある指揮者の一人です。

 

一曲目は、ムソルグスキー作曲の交響詩「はげ山の一夜」です。

悪魔たちが、はげ山で酒宴をくりひろげるという情景を描いた

少し不気味で激しい曲です。

小林氏がタクトを振った瞬間から会場は圧倒される音に包まれました。

オーケストラのメンバーも小林氏の指揮に応じてすばらしい熱演です。

今回バイオリントップのコンサートマスターは

スリムな女性でしたがとても力強い演奏です。

 

小林氏の時々唸り声を発しながら激しくオーケストラを指揮するその姿は、

まさに炎に包まれていいるようで、炎のコバケンの愛称は誇張では

ありませんでした。

私の席が指揮台からとても近いので、その息使いや唸り声まで聞こえてきます。

2曲目は、一転して静かなテーマで始まるボロディン作曲の歌劇イーゴリ公

から「だったん人の踊り」です。オーボエが奏でる哀愁のテーマがとても美しく、

涙を誘います。

最後のムソルグスキー作曲の組曲「展覧会の絵」はピアノの曲を作曲家の

死後に管弦楽の魔術師といわれたフランス人作曲家がオーケストラ用に編曲

した名曲です。

この演奏もすばらしく、開演前に小林氏が「演奏中に作曲家の魂が降臨してくる

のを感じる時がある。」 と言っていたようにまさしくムソルグスキーの

魂を感じるような熱演で最後はすさまじいい程の音の響きでした。

 

今まで何回も演奏会に足を運びましたが、

オーケストラでここまで迫力のある演奏ははじめてです。

今回は最高の感動をいただきました。

演奏された曲はどれも名曲で、普段クラシックを聴かない方にもオススメです。

 

ムソルグスキー作曲 交響詩「はげ山の一夜」

ロディン作曲の歌劇イーゴリ公から「だったん人の踊り」

ムソルグスキー作曲(ラベル編曲) 組曲「展覧会の絵」

 

できたらオーケストラの生の演奏会で聞いてみてください。

 

家部